貴乃花が引退声明を出し、相撲界が再び揺れています。
記者会見で貴乃花は「年寄りを引退する」と言いました。
貴乃花のお兄ちゃん・かっての若乃花 勝の時は「相撲協会の退職」でした。
何気なく聞いていましたが、「引退」と「退職」その差を調べていきます。
貴乃花 光司
四股名 は貴乃花 光司、第65代横綱(平成6年)です。
昇進伝達式の四語字熟語『不撓不屈』と『不惜身命』が有名になりました。
読めない、意味が解らないとインターネットがなかった時代、ワイドショー番組で賑わしていました。
貴ノ花は、名大関貴ノ花の息子として兄と共に「若貴フィーバー」と呼ばれ、平成初期若い女性に相撲ブームを起こしました。
当時は、週刊誌の表紙を飾り二人とも初々しく、なんて綺麗なお相撲さんって思いました。
どんな人と「結婚するんだろう」と思っていたら、1992年宮沢りえと婚約発表、数か月後貴乃花から「愛情がなくなりました」と一方的に婚約解消。
当時は宮沢りえが可哀想でしたが、彼女の会見は冷静でした。
その後女子アナの河野景子と結婚。8歳上の姉さん女房でまたまた注目を集めました。
2001年怪我を抱えながら優勝した貴乃花に対しと当時の小泉純一郎総理が言った言葉「痛みに耐えてよくがんばった!感動した!」と称賛し、「感動した」が有名になりましたね。
2003年 1月場所8日目限りで現役を引退します。
引退後の痩せ方が異常でした。痩せて一般的になったのだと思いますが、横綱時代とどうしても比べてしまうので、大丈夫かしらと心配の方が先でした。
協会運営に対しては引退時から悶々としたものがあったのでしょうか、2010年の理事選には「貴の乱」などと一部で言われました。
2018年に入ってから貴乃花は降格→離脱→引退とドンドン悪い方に流れていきます。思いが噴火した感じです。
貴乃花親方が相撲協会を年寄を「引退」、協会は「退職」を要請、その違いは?
貴乃花は、2018年9月25日「引退届」を協会に出しました。
ここで問題になっていたのが、協会を「退職」するのではなく年寄り(親方)の「引退」届けです。
相撲協会の芝田山広報部長は、「仮に同じ意味合いだとしても退職届を提出してもらう必要がある。」として「退職届とするべきで、受理できない」と貴乃花親方の引退届けを拒否しています。
何故協会は、引退届ではなく退職届にこだわるのでしょうか?
引退と退職
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引退(いんたい)は、”官職や地位などから退いたり、スポーツ選手などが選手としての身分を離れたりすることである。”
退職(たいしょく)とは、”就業していた労働者が、その職を退き労働契約を終了させること。”とありました。(wikipedia)
「引退というと、強制されて居場所を失ってその場を去るということにもなるので、引退となれば、去る理由を後日争うことができる」と八代英輝弁護士は情報番組で語っていました。
「退職」は法律的には自己都合退社になり、日本相撲協会の年寄りを退職すると、労働契約も終了なります。
これ以上争いたくないから、相撲協会の芝田山広報部長は「退職」届けでないと受理できないと主張し、
貴乃花親方は、年寄りから退いて改めて協会と対峙する気持ちをもっているので「引退」届けにした、ということでしょうか。
お兄ちゃん・若乃花 勝は相撲協会の退職でした。今はタレントやコメンテイターなどで相撲とは全く縁を切った形で活動しています。
まとめ
引退は強制されて居場所を失い、退職は自己都合で辞めるということで、職場を離れる心構えは全く違いますね。
貴乃花は、もう協会と争う気はないと言っていましたが、心残りも、悔しい思いもいっぱいあるような記者会見でした。
貴乃花46歳、今後の活動に注目したいと思います。